水曜日, 11月 12, 2008

空気の事part.2

これだ!空気って!

前に、ちょっと空気の事を書いたじゃない。後で、空気ってコレなのかもしれない、と思ったエピソードについて書こうかなーと思いつつ、(何時ものように)投げっぱなしやった訳やけども、あっ、これこれ、この行為が私が今回新たに発見したところの「空気を読む」って行為と被ってる、と思えた記述に出会えて、おー、それそれ、と、(意味もなく)嬉しくなったんで、改めて書き始める。

先ずは、おーそれそれ、と思えた部分を引用。

その4「you mean」

これは「その2」の裏返しのことなのだが、とにかく日本人は理解してないくせになんでも理解した振りをするのだそうである。そしてそれが非常に厄介だということだ。

例えば頼み事をしたら、「Yes, OK」とか言ってニコニコと笑ってる。だからすっかり理解してくれたのだろうと思って暢気にかまえていると、いつまで経っても何もしてくれない。だから、痺れを切らして「どうしてさっきのことをしてくれないのだ?」と聞くと、また「Yes, OK」と言ってニコニコ微笑んでる。それでようやく、これはどうも変だぞということに気がついて、よくよく問い質してみると、さっきの言葉は実はちっとも通じてなかったというのがこの段階になってハッキリするのだ。

だから、外国人は日本人に対して「分からないなら分からないとハッキリ言ってほしい」と思っている。それを、分からないことは恥だと思ってこちらの気持ちを忖度し、結局ディスコミュニケーションになるいうのが一番困るのだという。外国人にとっては、通じなかったというのは恥でもなんでもないから、その時は遠慮なく尋ね返してほしいのだ。

そうした時に「you mean」から始まって会話の内容を尋ね返されると、もうそれだけでこいつは信用に足るやつだと、嬉しくなるのだそうである。こいつとはコミュニケーションが成り立つということで、普通なら無理かと思われた融資も二つ返事で引き受けてくれるようになるらしい。

とにかく、彼らは日本人の知ったかぶりに閉口してるから、「you mean」と一々聞き返してくれる日本人が現れたら、それだけでもう決済が通ったかのような気分にさせられるのだということだ。

一旦、コピペしてから、引用部分に本文に沿ってタグを追加した。思いの外長い引用になってしまったけども、これは、ハックルベリーに会いに行くさんとこの、英語に圧倒的に一人勝ちする7つの言い回してなエントリーからの引用で、本文の趣旨(?)は、「日本人が英会話をする際の使える言い回しの紹介」なんじゃないかと思うんで、私が(これから)書きたいところの、「空気を読むと言う行為」とは直接関係ないねんけども、この、その4で紹介されてた行為こそ、私が新たに発見した「空気を読む行為」そのものじゃんか、と思ったんだわ。


とりあえず、(私にとって)最も象徴的と思えたエピソードについて書いてみるね。

仕事の半ばのミーティングの時の事。本日は、何時もとちょっと違う荷物が来てて、且つ、その量が結構多かったのよ。

んで、そのちょいとばかり「特別」な荷物の処理についての説明が、そのミーティングで為されてた訳やったんやけども、私には、その説明がよく分らなかったんだわ。

んで、何時もの私やったら、大抵その場で質問するねんけども、只今の直属の上司は、質問されるのが嫌いみたいで、質問すると、質問に答える前に、他の人は分ってるみたいだけどみたいな前置きしてから説明したり、逆に質問に質問で返したり、ひどい時にはこんな事まで説明しなくちゃいけないのか、みたいな返事を貰ったり、と、質問するたびに、微妙に嫌な思いをしてたのよ。

#ある時、いい加減うんざりして来て、「どうも辞書が違うみたいですね。」と、軽く切れてから、ちょっと待遇が変わった。
勝算あったからこそ「(ケンカ)売った」訳やけども(とても曖昧な表現があったり、明らかに間違っている説明があったり、話が前と今では変わってしまっている事があったりしたのだ)、こっちの待遇が変わったぶん、もっと弱いところに(新しい人)に向けて同じように吐き出してるような部分が見えたりもして、「支配欲の強い腰抜け」ってのは始末に終えないよな、とか思う

後、「質問」を「攻撃」と受け止める場合みたいのもあるんだと知ったりしたんで、もうちょい質問は控えようかな、みたいな気分もあったんだわ。

んでだ。私にはよく分らなかった説明やったんやけども、一緒に話を聞いてた橋本さん(仮名)には、とてもよく分ったみたいで、何度も何度も深く頷いてる訳よ。んで、うちのリーダーも、橋本さんの方向いて、うんうん分っているな、と言うか、大丈夫か?との問いに対しても、橋本さん(仮名)は深く頷く。

そっかー、橋本さん(仮名)は分ってるんやー、なら、分らんかった部分は橋本さんに聞こう。今まで質問するたびに、リーダーの機嫌を損ねて――ほぼ、もれなく、質問とは直接関係のないイヤミを言われたりしていた――、その割りに、聞きたかった答えに辿りつくまでに、それはそれは時間を喰ってた私は――質問の方法が悪かったのかなぁ、とか思いながら、(私に考えられる範囲内で)色んな言い方を試すのに、くたびれていたのだ――、今回は、質問をパスしてしまう事に決めたのだった。

で、作業に入った。分っている部分まではやって、分らない部分は橋本さん(仮名)に聞こう、と思ってた私やったけども、そこまでの作業を終えるよりも早く、橋本さん(仮名)がやって来て言ったのだった。

橋本さん(仮名):ねぇ、さっきの話って、どういう事やったん?

なんですとー!!!結局、「ここまでは分った」と言える部分を橋本さんに説明して、「ここからは分らん」の部分をもう一度二人で聞きに行く事になったんだわ。

さっきの頷きは何やったんやろ?の私の疑問はそのままに、今度は、さっき聞いた時よりも、ずっと具体的な説明を至極機嫌よくしてくれる。

どういう事やねん???と、頭の中が「?」で一杯になってたんやけども、そう言えば、似たような経験あったよなぁ、と、思い出してね。

(前の会社の)入社オリエンテーションの説明の時にも、しっかりうんうん頷いてる人から、なぜか(一緒に説明受けてた)私が色々聞かれて、その時は、私に分る事だったから、ここはこうで、これはあれで、みたいな感じで説明繰り返したよなーとか思い出したら、ああっ!これが「空気を読む」って行為なんだ、と。

後になって聞きに行くのはOKなのに、「その場」で聞くのはNGだったんだ。何か、そんな「場の空気」ってのがあるんだ、と。

いやね、確かに「質問し難い空気」みたいのを感じたことは少なからずあるねんけども、それでも、「分らないままにする行為」の方が、(特に仕事では)「より良くない」という風に私は考えていたんで、質問してたんやけども、「場の空気」をこそ優先すべき、と言う「考え方」――「考え方」と、呼ぶのは正しくない気がする。考え方と呼ぶよりも、皮膚感覚(この言葉を選んだのは、む上から、私は「皮膚感覚」が鈍い、と言われているので使ってみた。残念ながら、鈍いので、それが意味するところがもうひとつ適切に掴みきれていないように思う。)共感能力でもなければ、文脈理解力でもない、身体感覚に近いところで、相手や場に流れる感情を察知する能力なんじゃないかとは思っている――が、支配的なところで為される適切な行為、ってのが、「空気を読む」って事なんだ。

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