水曜日, 11月 05, 2008

生産性のことpart.2

パートや派遣みたいな、非正規雇用者間の駆け引きを「社内政治」と呼ぶのは、当ってないように思える。

「社内政治」が、主に「社内での支配的な立場とそれに伴う給与の上昇」を目的とした「会社での出世」を目指す場合が多い(んじゃないかと思っているけども、経験が無いんで、実際の所は、よく分らない)のに対して、ハナから出世の機会を(ほとんど)持たない非正規雇用だと、政治力は「(自分だけが)楽して儲ける」方に向かいがちだったりするんだわ。

んでね。それって、確かに、倫理的には「正しくない」事なのかもしれないけれど、仕事をする目的てのは、第一に「お金(≒生活費)得る事」なんだから、「楽して儲けようとしていると言う事自体」を責めるのはあまり意味が無いんじゃないかな、と思っている。

大体が「楽して儲ける事を悪」としてしまうと、「楽しているように見える」人を責めてしまう可能性も孕んでいる、と言うか、実際にそんな「空気」が作られてしまう事もあって、それはあまり好ましい事とは思えない。

と言うか、実際、この頃時々みかける、ニートや浮浪者叩きってば、「楽して儲けているように見える」から、って部分があるんじゃないかと思っていて、実際の「善悪」に関しては、個別具体的に判断するしかないんじゃないかと思うけども、うちら労働者一般の「損得」を考えるなら、そういった人を「叩く」行為ってのは、自分で自分の首を絞める部分の少なくない、「損」な行為なんじゃないかと思っている。

「少ない労力で多くの成果を出す」てのがつまり「生産性の向上」なんだ(と、思っている)から、労力は「苦労」を減らす事にこそ用いるべきだろう。と言うか、「生産性」ってモノサシで計るなら、「楽して儲ける」って事は、基本的にはよい事なんじゃないかと思う。

私が、個人的に好ましくないと思うのは、例えば、3人居れば楽にこなせるような仕事を、2人でする事によって、労力ばかりがかかってしまって、成果が出せないような状態で、そこに3人居て、そのうちの1人がそれを為さない為に、残った2人で非効率な作業をしなくちゃいけなくなったような場合には、参加しなかったり、(時には)邪魔したりするような事があったなら、その1人に非があると考えるし、それは、容認しちゃいけない事だとも思っている。

けれど、そうじゃない場合は特に問題だとは考えていない。親が養ってるニートが「働かない」事とかだと、親、大変そうだなーとは思っても、腹立たしさみたいのは、特にない。

ああ、そうか。誰かの上に乗っかって、自分だけが楽して儲けるのはNGだけど、出来る事なら、みんなで楽してみんなで儲けようよ、と、思っているって事か。

0 件のコメント: