金曜日, 12月 12, 2008

体は正直

さて、素晴らしいカウンターがあったんで、スーパーのパートのおばさんの「給与」に関しては、私の方から書く事はあんまりない訳やけども、「肉体労働の限界」については、ちょっと書いておきたい。

2倍のスピードでお客様を「お待たせしない」のは、お客様にとってはとても素敵な事だと思うし、私自身も、待たされるのは好きじゃない。

ただね。果たして2倍のスピードでレジを打ち続ける事は、そのレジのおばさんにとって「どのぐらい得」なのか?には、色んな形の疑問符がつくんだわ。

私は、まだPOSシステムが出来る前の頃には、スーパーじゃない職場――こちらは、小売業じゃなくて、外食の方――で、それなりにレジの経験がある訳やけども、とても忙しい時間帯(だいたい、昼食時やね)では、そりゃもうひっきりなしにレジを打ち続けてた訳やけども、決まった時間だけだったからよかったようなものの、もしもこの状態が一日中続くとするならば、レジ打ち2倍速でやってたら、ふつーに、腱鞘炎なりなんなりになったんじゃないのかと思うわけよ。

これは決して大げさな話じゃなく、うちら食品品出しの中でも、腱鞘炎患った(あるいは現在進行形で患っている)人って現実に少なくないし、冷蔵庫に入る作業が多かった人で、婦人病を発症したり、悪化した人も居るんだわ。

もちろん、スーパーに限らず、他の業種にも「職業病」と言えるようなものって、沢山あると思うねんけども、基本「立ち仕事」と言えるような仕事だと、多かれ少なかれ、肉体的な負担は必ずついて来る訳で、「肉体的な作業がより早い事」を「生産性が高い事」として、評価してしまうと、業種によっちゃ体を壊す。

また、現場の種類にもよるだろうけれど、事故の可能性も増すんじゃないかと思う。

お金に代えられないものって沢山ある訳で、才能のあるレジのおばさんが働けなくなった時の事も大切だとは思うけど、それ以上に、才能のあるレジのおばさんが、ふつーのレジのおばさんとして、ずっと働き続けらるような、そんな環境をこそ、望みます。

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