金曜日, 8月 22, 2008

つづきになってない

つづきになるけど、その前にちょっと仕事と賃金について思っているところを書いておく。

これは最近度々話題に上るし、私の最大の関心事でもあるし、だけども、ここんところの「前提」が一致していないからこそ、お話が色んなところでやたらと平行線になっている部分でもあるんじゃないかと思っていたりもするんで、さし当っては立場表明みたいな事少々。

が、私は、パートや派遣の賃金が低すぎるのか、それともそうじゃないのか、て部分で、既にちょいと躓く。

だけども、本国の憲法で定められているところの、基本的人権には『全て国民は健康で文化的な最低限度の生活を送る権利がある』みたいな記述があって、それを元に生活保護てな法律が定められているのだから、生活保護よりも少ない金額でもって生活しなきゃならないような賃金てのは、憲法違反にあたると思っていて、地域格差がかなりあるようだけども、最低賃金てのには、かなり興味を持っている。

果たして、うちらパートの賃金は最低賃金よりはちょっとだけ多い目、て程度の額に抑えられている事が多く、一方で、世帯別て形の只今の税制ですと、パートの「主婦」は、世帯主の所得によって、税金の免除額が変わってきたりして、沢山働くと、場合によっちゃ、世帯単位での収入が「減ってしまう」場合が少なくなかったりもするんで、一昔前ぐらいだと、大部分のパート主婦の皆さんは、免除額ギリギリの中で働いていたりもしたんで、この低賃金は、必ずしも「損」とは言えない状態だった訳よ。

ところが、時代は変わって、不景気になりまして、ダンナの給与が上がらないどころか、減額ありーのボーナスなしーの(下手すりゃ)リストラされーのリストラ免れたと思ったら会社そのものが倒産しーの、の上に、年寄りが長生きするようになったのはめでたいけども、核家族化で減った子供にとっちゃそのお世話やら医療費やらの負担が大きくなりーの(少子化の影響からがあるのかどうかは分らんけども)進学率が上がって子供の教育費は増えるばっかりーの、と、何だか「まじめに一生懸命やってさえいたら何とかなる」とはあんまり思えないような「空気」が蔓延してるじゃない。

さて、果たしてそれが「空気」だけなのか、実際にうちらの暮らしは苦しくなっているのか?て考えると、むずいなー、とは思うねんけども、少なくとも、私の周辺の人たちは、ダンナの収入だけでなんとかなってるような人って殆ど居ない。

パートに出てるんだから(ある意味)当然ちゃ当然やねんけども、もうちょっと前やったら、暇にしてるのは「勿体無い」から、とか「おこずかい」が欲しいから、みたいな感じで、「ダンナの許可が下りる範囲内」で「家族や家庭に支障が出ない」って条件でもって働いてる人も(殊に私よりも年長の奥さんだと)少なくなかったのがさ、パートかけもちしている、とか、子供をダンナに見ていてもらえる隙間時間に働きに来ている、とか、後、本業とは別にアルバイトでやって来てる男性も、今じゃ珍しくなくなった訳よ。

ダンナの収入が「減っている」又は、生活を維持するのがそのままだと困難だからこそ働きに出ている、てのが実態なんじゃないかと思ってて、だから、これからは、パート(や派遣やアルバイト)の待遇は、各人の「生活の安定」の為にも良くする必要があると考えてる――収入が減ったなら税金免除のうまみも当然減る訳やし、実際もっと働きたいと思っているパートさんは決して少なくない。又、掛け持ちを「好き」でやってる人もあまり居ない。そうするしかないからそうやっている人が大部分だ。――。

これは、最低賃金を上げると言った分りやすい形での待遇改善ハッキリと望んでいる、てのでもなければ、パートにも「正社員」への道を開いて欲しいみたいな何らかの地位を望む、て感じのものと言うよりは、どっちかで言うと「その事(交渉する事)で不利を被る事無く交渉する権利」みたいのがまずは欲しいな、とか思ってる。

てのはさ、思いつくだけでも、人事に関する事を望む人も居れば、ベースアップを望む人も居るだろうし、一方で、アルバイトをする権利を求める人も居るんじゃないかと思えるし、急な欠勤がペナルティにならない職場を求める人とか、主婦と独身者でもかなり求めるものは違って来るんじゃないかと思えるし、所帯を持っている人にしても、家庭が抱える問題てホントみんな違ってるんで、望ましい待遇とは言え、実際は結構多彩なんじゃないかと思える訳よ。だけども、それに関して「交渉」する事自体が困難と言うか、職場(の空気みたいの)によっちゃ、そんな行為をしようとするそのものが、自分を働き難くさせてしまうみたいのもあるみたいじゃない。

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