タイトルだけ並べてみても、自分で思っていた以上に見ていたので驚いた。
タイトルを箇条書きにしてみてから、1つ1つに適当に思ったことを書いているだけなのに、もう3まできていて、たぶん3で収まらない。
長い文章を1気に書くのがしんどくなったのもあるなあ。
- 小さいおうち
-
ずっと見てみたいと思っていた作品なんだけど、ダンナと2人で見るのになんとなく抵抗があったので、huluにあってよかった。
見る前から既にストーリーは知っている映画だったけど、抑制のきいた、上品で美しい映画だった。
中でも、時代を感じさせるファッションが、とてもよかった。
昭和初期あたりの時代の邦画を見る楽しみのひとつに、当時の婦人服を見たいというのがあるんだけど、ヒロイン?の松たか子が、和装も洋装もとても美しく、1億総中流時代以前の、中流家庭ってこんな感じだったのかなと思った。
タイトルにもなった、おうちのデザインもとても素敵で、絵本の小さいおうちそのままようなおうちが、とても素敵だった。
時代的には、暗い時代なんだけど、大ヒットしたこの世界の片隅になんかもそうだけど、当時の生活が具体的に描かれているものは、悲惨1辺倒じゃないのがいいと思った。
私が子供の頃は、戦争の悲惨さを訴える作品が多くて、大切な事なのは分かるんだけど、邦画の戦争映画を遠ざける理由にもなっていたのだ。
- 告白
-
湊かなえを知ったのは、実家にあった週刊新潮で連載していた"豆の上で眠る"を読んだ時で、運よく第1回からということもあり、この時に、初めて連載小説を毎週読むという経験をした。
初回からとても引き込まれて、この作家に興味を持って調べたら、イヤミスの女王と呼ばれる話題の作家で、その出世作が"告白"だと知って、原作を読んだ。
父の入院からの死亡、間にダンナの入院を挟んで、母が死んだという慌ただしい時期で、病院に行く電車やバスの中で、湊かなえの小説を読むことも多かった。
既に映画化もされていたし、無料コミックでも読めたけど、コミックの方は絵がピンとこなかったので、映画が見れるようなら見たいなと思っていた。
そして、huluに期間限定でやってきたので、ダンナも誘って一緒に見た。
多くの登場人物のそれぞれの語り(告白)から全体像をつかんでいくこの小説を、どんな形で映画にするのか興味があったし、この面白い話をあまり小説を読まないお父さんにも紹介したいと思ったのだ。
とてもいい感じに映像化されていると思った。緊張感が途切れないまま最後まで行った。
そして、ダンナの感想が、「怖い」だったのも私には面白かった。
私は、1種のざまぁ系として、この話を楽しんだのだ。
- フレンチコネクション
-
huluの映画の[おすすめ]のところには、古い順にソートする機能があるのを発見してから、なんとなく古い映画を選んでみている。
レンタルビデオ屋さん全盛と言ってもいいんじゃないかと思える80年代から90年代にかけての作品は、とても見ているものが多くて逆に驚いた。
んで、新作はと言うと、見たい!と思うものはそんなにも多くなくて、あったら、マメに探して無料で!?ネットで見ているので(ちょっと前まではよく落ちていた)、結果的に見てないものは古い作品に多くなるのだ。
んで、古い作品は選ぶ基準が、有名なものになるのもまあ当たり前ちゃ当たり前。時代に押し流された作品は、そもそもほぼ知りようがないのだ。
で、有名なのでこれを選んだ。
タイトルだけを知っていた。生き残ったのだからよい作品だろうという安心感から、予習は全然してなくて、麻薬捜査の映画だということが、映画開始からかなり経ってから分かった。
緊迫感のある冒頭の掴みから、大富豪らしい男が何か企んでアメリカに渡るらしいと事、そこから一転、アメリカでは、サンタが子供の相手をしていたかと思ったら、一人の黒人を追い始め、何かと思ったら、その男は麻薬を所持していた、で初めて色々結びついたのだった。
マッチョな表現が多いと感じるのは、この頃の感性だろうなとは思うけど、単純にアクション映画が好きなので、特に問題なし。
アクションも含めて、派手すぎないリアルな演出がとてもいい感じだと思ったんだけど、今の感性なのかもしれない。当時の映画事情がよく分からないので比較できないのだ。
映画そのものの面白さもあったけど、麻薬ルートがフランスからというのも、とても新鮮だった。イメージ的に麻薬は南米から来るものと思っていたのだ。
で、映画を見終わってから、改めてwikipediaで調べてみると、タイトルのフレンチコネクションがまさにフランス経由のヘロイン密売ルートのことで、この映画がノンフィクションの原作を持ち、映画公開直後ぐらいに、大規模な摘発によって、このルートが壊滅したことを知った。
とても歴史的な作品でもあったのだった。
0 件のコメント:
コメントを投稿